佐藤寿人の「小さくても、勝てる。」私は、この本を読みながら、なぜだか泣けて仕方なかった。
もちろん、私は広島生まれの広島育ち。サンフレッチェ広島を心から愛していて、佐藤寿人は広島の誇りであり宝であると思っている、という大きなバイアスもかかっているのですが……。
それを差し引いても、感動させるものがある。
佐藤寿人は、凄い、の一言なのです。自分の力、可能性、立場をしっかり分析し、自分を活かすために、やるべきことをはじき出し、そのことを実行するために、練習し、そしてゲームで結果を出す。
これって、サッカー選手だけのことではなく、私たち一人一人が、どういきるかにもつながりますよね。
私が、涙を流したのは、寿人選手が、猛烈に感じ、考え、行動するプロセスが、ひたむき、という言葉を100回使ってもまだ足りない、そのひたむきさに、心が知らず知らず、動いてしまったのだと思います。
「小さくても、勝てる。」 佐藤寿人選手が、このタイトルにしたのかどうかはわかりませんが、この「小さくても」のところには、いろんなことがあてはまります。
「勉強できなくても」「上司に嫌われても」「運動神経がよくなくても」「ルックスに恵まれなくても」……
そう、人は、生きていく上で、某かのハンディを負っているわけです。
でも、そのハンディがあっても、勝てるのですね。
ハンディを、弱点を、魅力や強みにすればいいのです。でも、そのためには、戦略と実践することは必要ですが。
「小さくても、勝てる。」は、僕に問いかけます。佐藤寿人が、僕に声をかけてきます。
「どう、最近は、ちゃんと自分のこと、高めてる? 自分が心からやりたい、と思っていることやってる?」
この本は、そういう本です。
ちなみに、
私は、尊敬する人物は誰ですか? と問われた時に、
迷わず
「サンフレッチェ広島の佐藤寿人選手です」
と答えます。
サッカーが好きな人も、それほどじゃない人も、
興味を持って読めると思いますし、何か、心に強く訴えかけてくるものがあるはずです。
あ、サンフレッチェファンにとっては、必読書ですよ!w