噂 荻原 浩。 新潮社。
これ、まじヤバいっす。
「レインマンが出没して、女子の足首を切る。でもミリエル(売り出したい香水の名前ね)を付けていると狙われない」そんな噂をプロモーションとして女子高生を使って流すのです。噂は都市伝説化して、戦略成功……しかし……現実のものになっていくのです。
通勤や通学で、退屈しない本を探している方には、うってつけ。「噂」を読み始めると、例え3時間の通勤時間でも(そんなに長い人はいないと思いますがw)、電車が降りなければいけない駅につく頃は、「え、もう着いちゃうの、もっと読みたいのに……」という気持ちになるはずです。
とにかく、女子高生たちを中心にした、サイコサスペンスは、宣伝文句どおり、戦慄で、ストーリーもよく出来ています。
それだけで、十分に満足なのですが……。
でも、本当にヤバいのは、この小説のラスト1行。
私は、これまで、そこそこたくさんの小説を読んできたつもりですが、この最後の1行には、愕然としました。
出版している新潮社の帯にも
「衝撃の ラスト一行に 瞠目!」と書いてありますが、十分以上に、瞠目してしまいました。