ラットマン。
そういうことだったのか。
唸るしか無い。
道尾秀介の小説は、何と言ったらいいのだろうか。う~ん、
下手なことを書くとネタバレになるし、書かなきゃ魅力を伝えられないし。
ラットマン、という小説は、まさにラットマンだった、ということだ
物語としては、相当、面白い。(あたりまえですが)
そして
緻密です。
ただ、緻密と言っても、しっかり計算された緻密さというよりは、
生物的な緻密さというか、作者の情念から出てきた精巧さというか。
これは本書以外でも感じ取ることができる道尾秀介の世界なのでしょうが、
本書では、特にその緻密さが、計算ではなく、生物的である、という点に関して強く感じられるのです。
そして、猛烈に、虚しくなる、というか、切なくなる、というか……。
これも、道尾秀介の世界です。
最後の謎が解けていく数十ページは圧巻です。誰も、途中で読むことを止めるわけにはいかないでしょう。
ただし、全員におすすめ、というわけにいかないのが、道尾秀介氏の小説。
でも、面白いので、1度は読んで、合うか、合わないか、感じてみるのも、いいかと思います。
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