オススメです。面白い。上中下の3巻。しかも分厚い……。でも、あっと言う間に読んでしまいました。
3巻目の終盤に来ると、次が読みたいけど読み進めると読了してしまう……。いったいどうすればいいのか……と言った素敵な時間が過ごせます。
ほんと、面白いんですよねーー。
中島らもは、やっぱりすごいなあ、と改めて感服されられた「ガタラの豚ⅠⅡⅢ」なのです。
アフリカの呪術師・魔術、民俗学・文化人類学、そしてちょっと古い感じのテレビ局系マスコミ、これらが中島らもの頭のなかでいい塩梅に混ざって発酵して、壮大なストーリーが繰り広げられるのです。
荒唐無稽を装いながら、伏線をしっかり散りばめ、それらを確実に、しかしエキサイティングに回収し、回収することでさらに新たな展開に進み……。
お話の骨子は、失ったものを取り戻すという典型的なもの。しかしここまで見事な物語の大樹になるとは……。
読んでない人は、ちょっと人生の楽しみを損しているかもしれませんよ。
しかし、登場する主人公の教授の奥様が、妙に色っぽいんだよな……このあたりも、中島らもさん、上手いなぁ、手練だなぁ、と感心ばかし、しております。はい。
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