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カイジ「命より重い!」お金の話  木暮太一  サンマーク出版

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カイジというコミックがある。
主人公の伊藤開司(イトウカイジ)は、お金に関するリテラシーが全くなく、自堕落な生活を送り、その為莫大な借金を抱えてしまい、ギャンブルの世界にのめり込んでいく。映画にもなっている人気コミックだ。
カイジは、巨万の富を持つ帝愛グループと命がけのギャンブル合戦になっていく。猛烈に面白い。
で、今回は、カイジの紹介ではなく、カイジという男の生き方から、お金のリテラシーを速いうちに学んで身につけるべきだ、という内容の本の紹介だ。

カイジ「命より重い!」お金の話  木暮太一  サンマーク出版

お金のリテラシーの教育は、今の日本では殆ど行われない。
だから、自分でどうやってお金を稼ぐのか、どのように使うべきか、どうやって守るのか、そして増やすのか。
全く考えず、また知らずに大人になってしまう。

数十年前なら、それでよかったのかもしれません。人口が右肩上がりに増えていた頃は。
学校を出て、最終学歴に見合ったところに就職し、そして定年を迎えて年金生活。
サラリーマンに成れば、一生安泰だった時代があった。

でも、もう終わっている。

お金に関して、会社勤めをすることが、一生安泰ではなくなった。
お金に関して、個人個人が、自分の考えを持って、時代を読みながら戦略・戦術を立てて、大胆かつ細心に事を運ばなければならない時代に、既に到達している。
改めて書くが、でも、お金に関する科学的で実践的な教育は、文科省のカリキュラムには組み込まれていない。

だから私は、『カイジ「命より重い!」お金の話』を読むべきだと思うのだ。
20歳以上の人は、絶対に読むべきだ。30代だろうが、40代だろうが、いや、50代も。

いろんなバブルに踊らされ、いろんな投資に騙されている人はいないか?
宝くじやtotoという名の、国家ぐるみの詐欺まがいのギャンブルにはまっていないか?

もう、自分のお金は、自分で稼ぎ、自分で守るしかない時代。胴元が50%以上持っていく、詐欺同然の勝ち目のない宝くじを買うより、先ずはこの本を買って、お金に関する知識や情報を高めるべきだと思う。

p.s.
本書の著者である木暮太一氏は慶応義塾大学経済学部在学中から、経済のことをわかりやすく説明する才能を発揮。経済評論家としての評価が書く方面から高い人である。

カイジ「命より重い!」お金の話  木暮太一

カイジ「命より重い!」お金の話  木暮太一

カイジ「命より重い!」お金の話  木暮太一  サンマーク出版

カイジ「命より重い!」お金の話  木暮太一

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