道尾秀介さんの著作には、猛烈な世界観があります。
猛烈で強烈過ぎて、それが作品の好き嫌いに影響しているとも思います。
私はと言えば、好きで嫌いで好き、といった妙な感じです。でもこの漢字、わかっていただける方も多いのではないでしょうか(^_^.)
Contents
道尾秀介ワールド満載
ファンの方にはたまらない一冊でしょうし、間違いなく既に読んでいらっしゃるでしょう。
いやあ、気持ち悪いし、一回読んだだけでは、ストーリーというか、作者が仕掛けた、たくさんのトリック（このトリックは、ミステリー業界ではすでに、名称のついたあるパターンのトリックなのですが、トリックの名称を書くことだけで、ネタバレになる可能性があるので、書きませんが。いや、もうバレたか……）というか伏線は拾え切れないし。
終盤で、トリック・伏線をどんどん回収していくのですが、ここに共感できるか、あるいは、できないか、が、向日葵の咲かない夏、の評価が別れるところでしょう。
ただし、評価を低くしている人の中に、トリックがわからず、低評価をしているのではないか、と思っておりますが……。
謎は深まるばかり……
さて、私はというと、共感できませんでした。
気持ち悪かったし。
だから、面白かったけど、オススメはしない、というスタンスです。めちゃくちゃ面白いのは、事実なのです。
読んでみて、いろいろ、作者の道尾秀介が仕掛けてきているトリックが、わかりながら、
うん、確かに本格ミステリーだ、と感心しながら、好きか、嫌いか別れる、そういう作品ではないでしょうか。向日葵の咲かない夏、は。
p.s.
本書のまとめサイトで、作者の道尾秀介が、
（ここから）
@editor_of_SS でもあの作品は、タイトルの意味に言及している人が意外と少ないような気がします。それと、ラストシーンで一緒にいたのが「何」だったのかという点も、読者の方々がどんなふうに解釈しているのか知りたいところです。
（ここまで）
う～ん、わからない……。
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向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
