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武器としての交渉思考  瀧本哲史  星海社新書

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ああ、この本を持って若い時に読んでいたらなあ、というのは、昨日の『カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話』を紹介した時と同じ感想ですが、この本に関しても、強くそう思います。
この本に若い時に、せめて20年前に出会っていたら、私は、今のようなへなへな会社に務めていないでしょうね。あるいは、へなへな会社を変えていたでしょうね。
それほど、この本は凄い。圧巻です。
昨日も書いたけど、中学生以上の人には、ぜひ読んで欲しい1冊です。

武器としての交渉思考 (星海社新書)
瀧本 哲史
講談社
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最初は、紹介するの、やめようと思ったんです。正直言って、私以外の人物が『武器としての交渉思考』の考え方を得られると、ライバルが増えると思って。私が交渉する相手が本書を読んでいると、相対的に損するなあ、とけちなことを思っていたのですね。
しかし、最後の章で、その考えはガラリと変わりました。
みんな、読んだほうがいいですよ、この本。この本は、自分の人生を変えてくれる本だし、その結果、世の中も変わるんじゃないか、と思ったからです。

本書の考え方に近い動き方をいていたのは、今権力を握っている人たちだと思います。
しかし、彼らは、極めて近い世界の中で、つまり仲間内で、はっきり言えば既得権者に取り入る、という方法で、既得権を生み出し、既得権益者同士で、既得権を守り合ってきたのです。
経済界も、政治家も、行政も、学者も。
末は、博士か大臣か。あるいは社長か。これまでの権力者は、権力者同士でおいしいところを回していたのです。
だから今、日本は死にそうになっているのですが。

この構造、私は変えることはできないんだなあ、と諦めていたのですね。民主党の裏切り、3.11以降も、権力者のやることは何も変わらない。
かといって、権力を持っていないものからの革命児が出てくるかと思っても出てこない……。
だから適当に稼いで、生き延びよう、と思っていたのですが。
この本を読んで、いや、変えることができるかもしれない、と感じたのです。
なぜなら……

本書には、革命の起こし方が、懇切丁寧に、具体的に書いてあるからです。もちろん、知性と行動力を使った、そして交渉力を使った無血革命ですが。
超オススメの一冊です。

ただし、自分にビジョンがなければ、何の役にもたちませんけどね。

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