不思議な小説。妙な気持ちになる物語。私の率直な読後感です。
もいろん、面白いのです、面白く、ストーリーを乗せられたうえで、最後に不思議な気持ちにさせられるんですよ。
中学卒業間近、佳代の両親が蒸発する。そして今は、材料を持ってきてくれれば、料理を作るという 「佳代のキッチン」を
キッチンワゴンカーで、全国各地で営みながら、両親を探している。
「佳代のキッチン」を営むことで起こるいろいろな事件。佳代の弟も加わりながら、それらを解決していく佳代。
そのプロセスの中で、少しずつ両親の消息を掴んでいく。
祥伝社 (2013-07-24)
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何気ない日常の中で展開されていくミステリー。作者 原宏一の真骨頂。
そして、本作のもう一つの楽しみである旅。あるいは、さすらい。
日本のいろんなところを、キッチンワゴンカーで旅する佳代。
その風景、人々や彼らとのやりとり、場所の雰囲気なども、本書の大きな魅力のなっています。
また、数十年前の日本の若者の生き方、というかサブカルチャー的なものも
そして、ラスト。
賛否両論、侃々諤々。
私は、このラストは、大好きです。
あなたは、どうだろう?
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