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ま行(作者名) た行(作品名) 小説 日本・国内作品

ダンス・ウィズ・ドラゴン 村山由佳 幻冬舎文庫

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数年前まで井の頭公園の近くに住んでいた。
私にとってのその数年間は、黄金の時であり、また、大きな失望を抱えながらの時でもあった。

毎日のように井の頭公園を通って通勤をしていた。

朝は黒門と呼ばれる黒い鳥居のある南側の表参道を通り、坂を下って井の頭公園に入る。
井の頭自然文化園分園の前を通って、大きな井の頭池の橋を渡る。
再び、坂を登り、まだ、改築する前のいせやの前を通って講演を抜けると、現実の世界が待っている。

確かに、井の頭公園は、この世と何処かをつなぐ、少し次元がねじれた、あるいは、中国では「龍脈」と呼ばれている「気」が噴き出しているような気がする。

「ダンス・ウィズ・ドラゴン」の物語の中では、井の頭文自然文化園の中に、図書館がある。

私はまだ、この図書館に行ったことはないが、間違いなく、公園の中にあるに違いない。

龍、あるいはドラゴンと呼ばれている「あれ」との物語

大人のファンタジーとか言ってしまえば、まあ、そうなんですけどね。

世界に共通する龍、あるいはドラゴン伝説。どうして、同じような伝説が、洋の東西、南北問わず存在するのか。

それは間違いなく、人と、龍、あるいはドラゴンが一緒に生きていた時があったからだ。

いや、あったから、というように、過去形ではないのかもしれない。

決して時は、過去から未来に流れるのではない。

時は、人は、龍あるいはドラゴンは……。

美しく、切なく、心の奥に奥に入ってくる、
龍あるいはドラゴンと、男と女の、物語。

井の頭公園には、確かに、龍が棲んでいるに違いない。

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