これは絶対におすすめの小説だ。まだあなたが読んでいないなら、それはとても羨ましいことだ。これからゴールデンスランバーの面白さを存分に味わうことができるのだからね。
第21回大本周五郎賞 第5回本屋大賞
物語の舞台は仙台。首相暗殺というショッキングな事件に遭遇する主人公。それはジョン・F・ケネディの暗殺をも彷彿とさせる陰謀劇が展開される。
もちろん、伊坂幸太郎さんの作品なので、伏線は至る所に張り巡らされていて、その展開がまた半端ない。
あまり書き込むとネタバレになるので、伊坂さんの作品の紹介はこの辺りがとても難しいけど、僕はゴールデンスランバーの中で2回ほど泣きそうになったところがある。まあ、つまり感動をしたところということだけど。
もしかしたらここからは少しネタバレになるかもしれないので、それが嫌な人は読み飛ばしてほしいです。
僕が泣きそうになった2か所は、主人公が両親に自分は生きているということを伝えるところ。これがまた、主人公と両親にしかわからない方法で伝えている。
伊坂幸太郎さんはよくこんなことを思いつくなと思う。物語を作る人として才能が湧き出ているんだろうな。
もう一つ泣きそうになったところはラストシーンだ。
ここを多く語ると本当にネタバレになってしまうので、紹介が難しいんだけど、このラストシーンで僕は、これは陰謀をメインにしたサスペンスものでもミステリーでもなく、壮大な恋愛ものだと思った。
ここも主人公が両親に自分は生きていることを伝えるのと同じように、主人公の元カノが主人公に誰にもわからないように、二人にしかわからないようにメッセージを告げる。
改めて感嘆するんだけど、なんで伊坂さんはこんなことを思いつけるんだろう。
もう一回言おう。ゴールデンスランバーは絆の物語だ。
信頼の物語だ。
友と。親と子と。男と女と。
