タイトル、いい加減な感じが、ちょっとしますよね。「優雅なのかどうか、わからない」。
でも僕は、どういうわけか、このいい加減なタイトルに惹かれて、この本を読み始めました。
読み始めてすぐ感じたのは、文章がとても美しいということ。
なんと表現すればいいのでしょうか?暑くもなく、寒くもない、遠くに海が見える、丘の上で、緩やかな下り坂を自転車で降りている、そんな感じなんです。
そして物語の中で展開されるドラマは、少しドロドロの恋愛劇。ドロッドロじゃないんです。少しだけドロドロなんです。結構大変なことも起こったりします。でも文章が美しいから。それをドロドロに感じないんですね。
松家 仁之さんの他の作品も読んだことがあるのですが、上手に家が描かれます。その家がとても大切な舞台。そしてそんな家があるならば、僕も住んでみたいなぁと思います。ありそうでなさそうな家、ありそうでなさそうな恋愛。
とても地味なイメージのある作品なんですが、決してそうではなく、ああ、爽やかな、でもドロドロした恋愛だなと思ってたら、最後は大きな絵が描かれている、そのような小説です。
説明が難しいな。でも、ぜひ読んでみてください。特に、家に興味がある人とか、恋愛ものなのかな?でも、まあそうだね。男女関係の移ろいを楽しみたい人はきっと面白いと思います。
マガジンハウスのCasaで連載された小説なんです。もしかしたらこの説明が一番伝わるかもしれませんね。
