「オッス」と言うのは「おはようございます」の「はようございま」を抜いて最初「お」と最後の「す」をくっつけたものだ、と言う説がある。武道専門学校で始まったという人もいれば、日本の海軍の話だ、という人もいる。武術を習得するときも、軍隊という組織は一刻一秒を争うところらしく、朝の挨拶は短縮形のオッスになったわけだ。(諸説あります)
「おはようございます」という線を「オッス」と略し出来るだけ点に近づける、ということだ。
短縮形、行ってみようーーー
短縮形の言葉は、思えば結構あるもので、まず思いつくのは映画会社だ、
東宝は東京宝塚劇場。大映は大日本映画。じゃあ東映は東京映画かと言えばそうではなく、東横映画なのだ。東横映画を経て、東京映画配給と合併し、東映になるのですけどね。この辺りの移り変わりはなかなか面白い。
東横、というのは東横線の東横だ。
今は、東急東横線になっているけど、元々は、東京横浜電鉄。これを短縮して東横電鉄(正式名称では無いと思いますが)。
鉄道の再編成で東横鉄道は、東急になったが東急も元々は東京急行電鉄。短縮して統合してまた短縮して……。もう何が何だか分からなくなる。
小田急は小田原急行鉄道、西武鉄道は、武蔵野鉄道と西武鉄道が合併して西武農業鉄道(今でもこの名前だったら素晴らしいと思う)しして西武蔵鉄道に戻る問いいう荒技を展開し、東武は、広範囲に複雑な路線を持っているにもかかわらず、創業からずっと東武鉄道。これ、意外ですよね。
まだまだあるけどキリがないのでこれくらいにしてお来ましょう。
(うろ覚えなので、間違っていたらごめんなさい)
これは、お見事!としか言いようがない
僕は若い頃は、日曜雑貨を作るメーカーでコピーライターとして働いていた。当時はまだ自分に実力がなく(今あるか、と聞かれれば、それも答え淀んでしまうけど)、たいした量と質の仕事が与えられているわけでも無いのに、コピーを書くのに時間がかかった。
会社の食堂で、残業ご飯を用意してくれていたが、水曜日は食堂が休みで、会社の近所まで残業ご飯を食べに出た。
よく行ったのが、大洋軒という名前の中華料理屋さんだった。ボリュームもあり、美味しかった。注文して出てくるまでも早く、残業ご飯に最適だった。
その大洋軒に初めて行った時。先に店に入っていた会社の先輩が美味しそうな丼ものを食べている。「先輩、それはなんというメニューですか?」と尋ねたら、「これだよ」とメニューの料理名を指さした。
「たまご乗せピーマン肉野菜炒め丼」。まだ20代の私には、カロリーも量も多め、栄養も満点のぴったりのメニューだった。
私は、店員さんに「たまご乗せピーマン肉野菜炒め丼お願いします」とオーダーをした。
いや、オーダーをしたというより、オーダーを仕掛けた、というのが正解だろう。
「たまご乗せピーマン」くらいまで発したところで、
「玉ピー いちねー」。
私は60年生きてきたが、これほど鮮やかな略し方に出会ったことはない。
