エッセイ

恩讐は彼方に 今宵味わう時空を超えたダービー物語 サッカーのゲームに敵はいない

昨日、鎌倉インターナショナルのことを書いてアップした。
すると元勤務先のボスから、Facebookを通じて、京都と鎌倉、古都同士の戦いも面白いんじゃないか、とコメントをいただいた。
確かに面白い。

Jリーグは日本全国にクラブがあるから、ダービーの可能性を考えると、だんだん楽しくなってくる。

京都サンガ 対 鎌倉インターナショナルは 承久の乱ダービー

まだ、随分カテゴリーが違うから、可能性としては低いが。これは実現すると面白い。
まさに承久の乱。

今年、あるとすれば天皇杯。決勝でこの二つのクラブが争うとしたら。1000年も前からのしがらみというか因縁というか。それをサッカーで争うなんて、最高にエキサイティングですよね。

ここにまた奈良クラブが絡んでくる可能性もありますよね。
奈良クラブ対京都サンガ。平城京と平安京の戦い。

いや、サンフレッチェ広島もあるぞ。
サンフレッチェ広島対鎌倉インターナショナルは、源平合戦。紫と紺の向こうに赤と白が見えてくる。

ヴェルスパ大分とザスパクサツ群馬は、温泉ダービー

まあ、異論はあるかもしれないが日本の温泉の代表といえば別府と草津だ。
となると、大分と群馬の戦いも楽しみだ。
大分にはトリニータがあるが、より別府に関与度が高いのはヴェルスパ。
ヴェルスパは、ザスパクサツと同じように温泉を意味する「スパ」をチームの名前に抱いている。ホームタウンは別府と由布市。これはもうヒートアップすること間違いない。

ダービー開催地では、それぞれの温泉に関わるイベントを行うことだってできる。やりようはいくらでもある。

横浜と神戸は、おしゃれ港町ダービー

横浜Fマリノスや横浜FCとヴィッセル神戸のダービーは、それほど歴史的な経緯があるわけではないが、やりようによってはこれもまた盛り上がるだろう。
それぞれの港町として、またエキゾティックでおしゃれな街としてのそれぞれのセンスのぶつかり合い。素敵なダービーになると思う。

明治維新関係は、色々いけるのでは?

ちょっとこの辺りの歴史に暗いので、いいアイデアが思いつかないのですが、明治維新のあたりの歴史からも、エキサイティングなダービーが展開できると思う。
鹿児島ユナイテッドとレノファ山口。そこに高知ユナイテッドが絡んでくる。函館ナチャーロが上がってくればまた、五稜郭の戦いが絡んで……。

Jリーグはたくさんのクラブが参加するから面白い

ダービーマッチを夢想すると、色々面白いことがある。

クラブ同士の戦いは真剣勝負だが、歴史の因縁、地勢の関係などは全て物語だ。

恩讐は彼方に。ただ、そのような背景を多くのサポーターで、選手で、スタッフで共有するダービーマッチは、感情を掻き立て、みんなが思い入れ激しく戦うことができるだろう。

燃えるんですよねーー。

ピースマッチこそ、Jリーグの真髄の一つだ

ピースダービーではなく、ピースマッチと呼ばれていると記憶するが、V・ファーレン長崎とサンフレッチェ広島のダービーは、世界にアピールするべきゲームだと思う。

サッカーを楽しめる幸せ。これを私たちは味わい、この素晴らしさを多くの日本に、世界に住む人に届けるべきなのだ。

この地球上で、広島は最初に核兵器を落とされた街。そして長崎は最後に落とされた街。前者は変えようのない事実。しかし、後者は変わってしまう可能性がある。可能性はあるが、絶対に変えてはいけない。

もう、広島と長崎で十分だろう。

Jリーグには、世界のリーグにはたくさんの物語がある。それは平和に満ちたものでいてほしい。

恩讐は彼方に。

森保日本代表監督は、サンフレッチェ広島の監督時代から、対戦相手を「敵」と表現しない。「相手」だ。みんな、生きることを喜び、楽しむものたちの、そういう同志の物語なのだ。

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