エッセイ

あの頃、うちの家族は誰かが機嫌が悪かった。それはプロ野球のせいだ。

【今日の一言】
スロットマシーンじゃないんだから

僕は広島生まれの広島育ち。だから初対面の人は結構な割合で「カープファンですか?」と尋ねてくる。
まあ興味はないんだろうけど会話の掴みとしては有効な話題だと思う。
僕は生まれてこの方、カープファンであったことはない。
そして物心ついた頃から、大の読売ジャイアンツ(以降 巨人と書くことあり)のファンだった。
でも、あれはいつ頃だったか、オーナーと呼ばれている人が原辰徳監督を更迭し「讀賣グループの人事異動のようなもんだ」と発言して、僕は白けてしまって、巨人ファンのやる気がなくなりさらには日本のプロ野球まで嫌いになってしまった。

プロ野球選手はサラリーマンなのかよ。
と感じてしまった。
サラリーマンが良くないなんて思ってはいないけど、プロ野球の選手とサラリーマンは違うレイヤーで機能している人材だと思っていた。がっかりだよ。

この後、野茂英雄がドジャースで活躍するまで、プロフェッショナルな野球を見ることはなかった。

僕が、生まれも育ちも広島なのに、巨人ファンになってしまった理由

親父は広島生まれの広島育ち。
でも、熱狂的な阪神ファンだった。
当時、広島には結構な虎キチがいた。なぜ、広島なのに阪神ファンが多かったのか?

ここからは僕の推測だけど、それはプロ野球発足の時の状況が影響していると思う。

1936年に始まった日本初のプロ野球リーグ戦には、以下の7チームが参加したそうだ。
- 東京巨人軍(現在の読売ジャイアンツ)
- 大阪タイガース(現在の阪神タイガース)
- 名古屋軍
- 東京セネタース
- 阪急軍
- 大東京軍
- 名古屋金鯱軍
つまり広島東洋カープは、この時点ではいないのだ。
広島カープが創設されたのは原爆投下された4年後の1949年の9月。

親父を含め、当時の広島の阪神ファンは、設立当時、広島に一番近くて印象の強かった阪神を贔屓にする人が多かったのではないか。

で、一方うちの母親は、野球などにな興味はなかっただろうけど、地元に球団ができるのであれば、ということでカープのファンになった。

僕は、テレビの影響があった。
プロ野球のシーズンになると、毎晩のようにプロ野球の中継があった。でも100%と言っていいくらい巨人戦。

僕はふと思った。
「こんなにテレビで放送しとるのに、親父は阪神、母はカープ。
巨人って人気がないんじゃのう、可哀想じゃのう。じゃあ、ワシがファンになる」
ということで巨人ファンになった。

洗脳道具としてのテレビと家庭環境が僕の巨人ファンにしてしまったのだ。

姉がいたが、彼女の場合は、かっこいい野球選手を追いかけていてチーム推しではなかったので、今回の話では重要な役割は果たさないので、この記事には登場しない。
70を過ぎた今では、韓流のアーティストを追っかけているので、その辺りは今も変わらないのだと思う。
姉のことはリスペクトしている(何だ、唐突に😅)。

まとめると、
親父:阪神
母親:カープ
息子(私):巨人

そして、この3人、それぞれの球団への推し度というか入れ込み度は、半端なく、熱狂的だった。

阪神が負けると、親父の機嫌が猛烈に悪くなる。
カープがやられると母がイライラする。
巨人がだらしないと、僕がまだ小学生なのに反抗期に入る。
特に風呂に入るのが嫌になっていたので、今、風呂に入りたくないのはこの頃の家庭環境が原因なのかもしれない(言い訳😅)

我が家のスロットカードが揃うことは、ほぼ数学的にあり得ない

考えてみて欲しい。
巨人、阪神、カープ。
この3球団が揃って勝利することが、シーズン中に何度あることか。

まず、この3チームのどこかとどこかが当たると、
3球団とも勝つことはもうあり得ない。

確率の計算は好きだけど苦手なので、
chatGPTに計算してもらったところ(与件が間違ってるかもしれないので何とも言えませんが)
3チーム同士が当たらないゲームは
どうやら20%らしい。(違っていたら教えてください)

この3チーム以外と当たったとしても
3球団それぞれ勝つ確率は、50%。
これが3つ連なるわけで
つまり1/2の3乗、ということは1/8の確率。
先に出した20%は1/5だからそれと掛け合わせると
1/40。

プロ野球の試合数は130試合くらいだったと思うので
ここから、プロ野球シーズンに我が家が幸せに包まれる日数は、3日くらいだった。

衝撃。
わずか3日だよ。

perplexityに、「一般的なカジノで、スロットマシーンの揃う確率」を聞いてみたら、
1/100。
まあ、それよりは幸せな日を楽しめた、ということだ。

結論としては
推し活は、熱くなりすぎると良くないよ。ということだな。
何事も、ほどほどに。

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