ここのところ、もう数ヶ月、ほとんどテレビを見ていない。
面白くないし、見ているとなんとなく不愉快になる。いくつかのプログラムは興味深いものもあるけど、やはりもう、テレビの時代は終わったな、とつくづく思う。
それでも積極的に見たいプログラムは存在していて、1つはブラタモリ。学生時代地理学を専修した僕にとっては面白さの連続。もう1つは、お笑い向上委員会。明石家さんまの熟練された、しかし瞬発力のあるトークの展開は、リラックスできるジェットコースターのようだ。
この2つは見るけど、後はニュースを含めて見ないなあ。
昭和30年代からあれほどテレビ小僧だった僕が、もう全くと言っていいほど見ないのだから、やっぱりテレビはほとんど沈んでいるんだよ。
ただ、テレビを見なくなった原因はもう一つある。
リモコンを無くしたのだ。
収録しておいたブラタモリを見ようと思い、スイッチを入れるためにリモコンを探したのだけど、無い。
じゃあもういいや、と思って、それから暫くテレビのスイッチを入れることもなくなった。
どこで、リモコンと再会したか
初夏は終わりを告げ、梅雨前線が鎌倉に影響を及ぼすようになると、途端に蒸し暑くなった。空調の効いた場所から屋外へ出ると、まるで水の中を歩いているような気分になる。
そんなある日、少し薄手の半袖のサッカーユニフォームのレプリカを着ようとして、チェストの引き出しを引くと、レプリカユニフォームと一緒に、テレビのリモコンが現れた。
ここにいたのか。
誰だろう、リモコンを引出しに入れたのは。
いや、僕なんですけどね、自覚はないけど。
上には、上がいる。いや、上なのか?
仕事仲間(仲間と言ってもずいぶん年下なのですが)達と、そんな話をしていたら、これがちょっと異様な盛り上がりを見せた。
「……テレビのリモコンが、チェストの引き出しから出てきたんだよ」
という僕の落ちを受けて
「僕は、携帯と間違えて会社に持ってきたことがありますよ」
確かに、携帯とリモコンは似ている。特に、iPhoneが登場する前のガラケーの時代は僕も何度か間違えそうになった。
するとTが、新しい展開をぶち込んできた。
「僕は、リモコンとか、携帯じゃないんですが、財布を冷蔵庫で冷やしていたことがあります」
これには笑った。なぜ、冷蔵庫?無意識に入れたらしいんだけど、人間は不思議な行動をするもんだ。
と、この話を受けて、
Kが
「僕は帰宅した時に、玄関にSuicaでタッチしたことがあります」
みんな疲れているのかなあ。でも、面白いよね。
