エッセイ

お盆百景。ロイヤルホストのランチで発覚したおじいちゃんの本音

ユーミンは環八沿いのデニーズで、歌詞のヒントがないかと隣のカップルの会話に耳をそばだてていたということだけど。
僕はこの前、広島に墓参りに帰った時に、ロイヤルホストに入った時に同じような経験をした。
その日は、もうお盆に入っていて、少し大人数の家族連れで来るお客様が多かったような気がする。
僕はちょっと書き物をするために、PCを持って2人用の席に座ったんだけど、その隣にはテーブルを2つくっつけて3世代の家族が座っていた。

おばあちゃんの名台詞

おばあちゃん、おじいちゃん、そしてきっと息子さんと嫁さん。2人の子供、つまりおばあさんとおじいさんにとっては孫。合計6人が座っていた。
お孫さんたちは、小学校の中学年から高学年という感じで、無邪気にメニューを選べば良いと言う心持ちでは無いようだ。
少し遠慮した方が良いのではないかと言う気持ちが僕にも見て取れた。

僕もこういう場面では遠慮しただろうなぁと思う。孫もいろいろ考えるよね、と勝思っていたら、
おばあさんがお孫さんたちに「こういう時は遠慮しちゃだめよ、食べたいものを頼んでね。おばあちゃんもおじいちゃんもそのほうが嬉しいんだから」とメッセージする。
これは名台詞である。
孫たちの目が輝いたのは言うまでもない。
いろいろ資料、深かった孫たちの表情が無邪気な。それに一気に変わった。

おじいちゃんの本音

孫たちが、おばあちゃんがそう言ってくれるなら、とメニューを色々考えている間に、おばあちゃんは、今度はおじいちゃんに「あなたは何するの?」と尋ねた。
「わしはそんなに腹が減っとらんから、このランチでええ」と、かなりリーズナブルな、というか、安めのメニューを選んだ。
「飲み物は何にするの?」というおばあさんからの追加質問には、
「水でええ、水で充分じゃ」と応えた。

ああ、今日の会計はおじいちゃんなんだなぁ、となんだか微笑ましくなった。
どういう形でおじいちゃんが払うことになったのかはわからないけれど、なんかこんな時って男って弱いよなぁと思ってしまう。

家族3代でロイヤルホストで楽しい時間を過ごすなんて、何てゴールドな時間なんだろう。

お孫さんたちが大人になったらこのシーンを思い出して欲しい。
そしてぜひおばあちゃんも、おじいちゃんも長生きしてもらって、お孫さんたちに今度はご馳走になってほしい。

「おじいちゃんおばあちゃん、孫がせっかくご馳走するって言うんだからこういう時は遠慮しないでね」

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