エッセイ

人間失格 と 人間合格 の二つの言葉を巡る推論

【今日の一言】
それは「愛」だと思うよ

「人間失格」。太宰治のこの小説は読んだことがない。年内(2024年)に読んでみようと今決心したけど、
先日、高円寺にある人間失格というBARにお邪魔した。
小さなイベントがあり、とても素敵な出会いがあった。
けど、今回はその話ではなく、
人間失格、この言葉について考えたい。

人間失格の反対語は何だ?

BAR人間失格は高円寺にある。もう何年も訪ねていないので少しだけ迷いながら少しその会のスタート時刻に遅刻して到着した。
遅刻は5分だった。これはギリギリセーフと言っていい。
合格。
この会に集うメンバーとしてはギリギリ合格だ。

人間失格で開催された会に僕は合格した。

人間合格。

この時、人間失格の反対語は何だろう、と思った。

人間合格。
失格の反対語で合格。まあこれはわかる。
じゃ、人間の反対語は?

人間の反対語なんてないですよね。
動物合格。
いや、人間も動物だし。

非生物合格。
必要十分条件的に変ですよね。
しかも意味がわからん。

そもそも、合格かどうかが問題なのは、その対象の定義というか前提がはっきりしている場合。
試験合格、試験失格。
これは試験がしっかり定義されているし、50点以上は合格、それ未満は失格と前提が整っているから合格・失格を論じて言い訳で。

じゃ、人間ってなんだ?
こりゃ定義できないですよね。

人は一人。
人間は人の間で生きる。つまりコミュニケーションを取りながら相手のことを思って生きる、それが人間。
とか言われることもあるけど、それはそうだろう、当たり前だと思う。

人間失格とは何か?

僕の中で結論が出た。
人間失格という言葉自体には意味がない。さらに考えると色々頭がこんがらがる(それは人間を考えることになるから)。

では、結論を発表しよう。

「人間失格」は、つまりそれはインパクトだ。

この言葉を目にした時、聞いた時、僕たちは衝撃を受ける。その度合いが強烈なのだ。
(聞いた時より見た時の方の衝撃度が僕は高いと感じた)

人間失格を見たら「ひえ〜〜」と感じる。
誰かに「お前は人間失格だ」と言われると、言われた相手によってはガッツリ落ち込んだり、あるいは逆にふざけんじゃないぞこの野郎お前の方がよっぽど失格だ、と怒りが込み上げてくる。

いつも使っているAIのClaudeに「人間失格」のようなインパクトの強い四文字熟語を教えてくれとオーダーしたら次の10の熟語が提示された。

自暴自棄 - 自分を投げ出して、やけになること
優柔不断 - 決断力がなく、迷いやすいこと
一喜一憂 - 些細なことで喜んだり憂えたりすること
喜怒哀楽 - 人間の基本的な感情
七転八倒 - 苦しみもがくさま
心機一転 - 心を入れ替えて新しく始めること
暴飲暴食 - 度を超えて飲み食いすること
天真爛漫 - 飾り気のない、純真なさま
独善独断 - 自分の考えだけを正しいとすること
波瀾万丈 - 人生における様々な苦労や変転

弱い。

僕はまあ、対抗しうるとしたら天真爛漫か波瀾万丈かな、と思ったけど、それでも弱い。
まだ焼肉定食の方が強いのではないか?

ここでふと僕の頭の中に、一つの漢字が降ってきた。

これ、一番強いんじゃないか?
強弱というレベルで語ってはいけないくらい強い(語るなって)んじゃないか?

「人間失格」は四文字なのに「愛」は一文字。
遥かに強い。

人間失格、と言われた人間にも、愛は降り注いているだよ、きっと。

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