くだらない話

京都の木屋町の隠れ家で、太平洋を挟んだ大嘘を笑う

京都には仕事ではないけど所用で3ヶ月に1度くらい訪れる。
楽しみは木屋町にあるRという小料理屋。
店主はまだ若く、鎌倉である店を手伝っていた時からの知り合いで、京都でその店の支店を出し、まもなく独立した。
高瀬川の側の秘密基地のような店で、初めて訪れる人は必ずと言っていいほど迷う。
古い家屋の小さな間取りで席はカウンターだけ。しかし料理が美味い。酒もいいのを置いている(僕は今は飲まなにけど)。

同僚と酒を酌み交わす。アテは女子に関する自慢話

その店の名は、絶対に教えない。ここではRとでもしておこう。

ここからは、ある男の話だ。
決して私の話ではない。
当時勤めていた会社の同僚で、大阪支社に通っていた。
僕が京都を訪れるときに、よくRで待ち合わせて酒を飲んだ。
コロナ禍の前の年くらいだったと思う

「先週この店に一人で飲みにきたんだけどさ……」
彼の話が始まった。
鼻持ちならないことも多かったけど、僕は彼の自慢話を聞くのがまあまあ好きだった。

「偶然、隣に美女二人が座って。こっちも二人だったんで話が弾んでね」
彼女は高校の途中までボストンで暮らしていて、帰国子女だったんだ」

彼もニューヨークに勤務していた時代があり、その辺りも話が弾んだのだろう。
ということで、どうやら、彼と女性の二人連れの一人が、もう一軒バーを梯子してその梯子からホテルのベッドに二人で着陸成功したとのことだ。

ところが、話はそこで終わらなかった。

ベッドが第1ラウンド。会議室は第2ラウンド

彼は次の日、京都のある外資系のメーカーにプレゼンテーションがあり、その会社を訪れると、プレゼンを受けるのメンバーに彼女がいたというのだ。
その会社のマーケティング本部長がアメリカはニューヨークから赴任している男性で、彼の通訳をしていたそうだ。
彼女はその本部長から、高校までボストンで過ごした帰国子女だと紹介された。

まあそこはお互い大人の男と女だから、動揺している素振りはお互い見せることもなく、2時間のプレゼンテーションを終えた。
プレゼンテーションは無事に獲得できたそうだが、それよりもっと、彼は納得したことがあった。

そう、ベッドを共にした時のことだ。
「彼女は、果てる時に、プレジデント、と小さく叫んだけど、あれは帰国子女だったからか」

なんだって?
嘘つけ。
お前そんなにご大層なものじゃないだろうし、
男女のムーディーな時間に「いよっ、大統領!!」なんて叫ぶ女子がいるかよ。

という話である。
まあ、彼の作り話だろうけど、あまりにもバカバカしいので、紹介しておく。

共和党か民主党か、どちらに与するか知らないけど、その女子とは、続いたのか?
とやつに聞いたら
「4年の任期は果たしたよ」
ということだった。

嘘つけ

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